君が笑うとき

夏祭り

今日は麻由と約束した『祭り』の日。


前の日、俺たちは夜遅くまで電話をしていた。


「ん~…浴衣着たほうがいいかなあ?」


「…お前、浴衣持ってんの?」


「一応持ってます~っ!すぐバカにするんだから!」


「ごめん、ごめん(笑)」


俺は一呼吸おいてから言った。


「じゃあ、明日夕方の5時くらいにあの河原に集合な」


「分かった!」


そう言って電話を切った。
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