君が笑うとき
「俺たち飲み会してるけどぉ、幸介もくる~?」


携帯から少し酔ったような翔太の声がした。


「あのときの女は…いないよな?」


俺は小さな声で言う。


「いるわけないじゃぁん~。いたら、幸介絶対帰っちゃうもん」


「まあ、そうだけど」


「安心して俺の家に来なちゃーい!」


ガチャッと電話が切れて、俺は翔太の家に向かった。
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