Bounce Girl と Shiny Boy




『はいっオレンジジュース!』



私は忙しく働きまわる翔を
見ながら、いちごパフェを
食べていた。


そしたらコトっと机の上に
オレンジジュースが。


その上に視線をスライドすると



『あ!唯くん!!』



唯くんは中学校から一緒の友達。

翔ほど仲良しではないけど
廊下で会ったら少し喋ったり
手を振る程度。



翔のエプロン姿も似合ってるけど
唯くんのエプロン姿は茶髪が映えて
負けないくらい凄く似合ってる。




『ごめんね、翔ちょっと忙しくて』


『大丈夫だよっ、私もすぐ出るから!
オレンジジュースありがとね!!』





私が笑うと唯くんも爽やかに
微笑み返してくれた。




か、かっこいい。


私は唯くんを見つめながらストローを
咥えてオレンジジュースを飲んだ。




『そうだっ陽菜ちゃんさ、
この後どこか行く?
俺もこれから休憩だから
付いてってもいい?』


え!!まさかの唯くんと文化祭
まわれるの!!!!?



『もちろん!!!てゆか凄く嬉しい』


『じゃ、着替えてくるから
それ飲んで待ってて』



『はーい!』




ちょっと緊張してきた!!



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