Bounce Girl と Shiny Boy




そろそろ屋台の当番ってことで
唯くんとはバイバイした。




『あー拓真ーヒマ!!』

『俺もー!』




なぜか、綿菓子屋には
あんまり人が来ない。



隣のドーナツには沢山来てるのにー!




『あっち手伝いに行こっかな』


『やめとけ。陽菜が行っても
邪魔になるだけ』


『は?!拓真のばか!!』




もう!失礼しちゃうっ!


ま、いいもんねー!暇なのも!





そう思いながらボーッとしてると



『あ、翔来たよ』


拓真の声に見ると遠くから、こっちに
向かってきてる翔が。



でも今はそんなことより眠気が
勝って自然と目を瞑ってしまう。




『拓真ー、任せたー』


『えー、お前がやれよー』



そう言いながらも
綿菓子を作る機械にスイッチを
押してザラメを入れ始める拓真。




その音を聞きながら
私は椅子に寄りかかった。




『ごめんね、翔。
陽菜、なんか眠いらしくて』

『あ、いいよいいよ。
ちょっと様子見に来ただけだから』




二人の会話が遠くから聞こえた気がして
気づいたら私は眠っていた。




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