Bounce Girl と Shiny Boy





『あんたたち、何があったんだ』


『それ俺も聞きたい』




『それ一番私が聞きたいわよ』





帰り道、


私と翔が2人でいることが
無くなったから、
ゆっちゃんも拓真も心配してきた。






『なんか急に縁切られた〜〜』


『はぁー?翔の奴、何考えてんだよ』


『陽菜がうるさいからじゃない??』





ゆっちゃんのいつもの冗談も
今の私にはグサリと胸に刺さる。





翔と親友じゃなくなって
もう二週間。




もちろん唯くんとも私が
話す気にならなくて、
ほとんど喋らなくなった。




それどころじゃないんだ。





『お前さ、なんか心当たりないの?』




拓真がスタバの新作を
飲みながら聞いてきた。




『特に。てか、それが分かったら
今、悩んでないし。


あ、でも
親友やめるって言われる前、
私、翔に唯くんに告白しようかなって
呟いたかも。』




私がクッキーを食べながら言うと
2人が目を合わせながら




『それだ!!!!』




って同時に言った。




『それってどれ??』




でも2人は謎が解けたらしく
ニヤニヤ笑いながら頷きあってる。




『これはもう私の口からは
言えない〜〜』

『俺も言えない〜〜』




『ふぁっく。』





ほんとなんなのよー!!!!





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