彼の『好き』は私、限定。


まあ、
そんなアホの紹介はこの辺にしといて…


コイツの話を
聞いてやったんだから、
こっちも文句を言うとするか。


「はぁ?
お前が毎日、毎日性懲りもなく、
走ってくるからだろうが。」

毎日怪我しろと?
冗談じゃねぇ。

「お前…俺のこと、そんな風に見てたのかっ!!?」

……。

「…どんな風にだよ。」


「とっ、とにかくっ!!
お前は俺のことを
もう少し大切にするべきだっ!!
…親友だろっ!?」

…あのなぁ、


「来るもの拒まず去るもの追わずの
正真正銘、女たらしな
みたらし団子の子分(由来は以前に紹介)に
誰が容赦するか、バカ。」

「え~…。」

えー、じゃねぇ。

「そろそろ本命作れ。
知らねーぞ?」


そういいながらも
嫌そうな顔を見せた俺とは違って、

雅也は

テヘッ

と笑い話を受け流した。

…気持ち悪っ。



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