リナリアの王女2
第一章:戴冠パーティー、迷う心
「戴冠パーティー?」
クラウドから突然聞かされたパーティー。
どうやらクラウドの戴冠式の後に招待客を含めたパーティーを催すらしい。
「そこで正式にエリーゼの事を紹介する」
何てことないようにクラウドは言うけれど、私はその言葉で緊張し始めてしまった。
「挨拶・・・するんだよね?」
どうしよう・・・。
この前のお城で働く人達にした挨拶とは規模が違う。
未だにこの国について良く知らないが、招待客がいる前で正式にクラウドの婚約者として挨拶するんだ。
粗相があってはクラウドに恥をかかせてしまう事になる。
「挨拶と言っても簡単なもので良い。エリーゼが異世界の者であるという事は招待客も知っている」
「でも・・・」
「この前言っただろう?俺は周りが何と言おうと気にしないと」
確かにクラウドはそう言ってくれたけど、でも国王の婚約者が教養もないただの一般人なんて周りがどう思うか。
お城の人達は幸いにも私達の事を認めてくれているようだが、招待客の人達はどう思うか、それを私は心配しているのだ。
勿論、表立って私を批判する事はないだろうけど、こんな女がクラウドの運命の相手だったなんてとがっかりされるのは避けたい。
クラウドが国王となるには運命の相手を見つけなければならない。
それが教養のあるしっかりとしたお嬢様じゃなく、一般人で更に異世界から来た得体のしれない人間だなんて・・・招待客の人はどう思うのかしら・・・。
私の胸の中で言いようのない不安が渦巻いた。
何も問題なく、パーティーが終われば良いけれど・・・。
私のこの不安は私にとって良くない形で的中する事となる。
クラウドから突然聞かされたパーティー。
どうやらクラウドの戴冠式の後に招待客を含めたパーティーを催すらしい。
「そこで正式にエリーゼの事を紹介する」
何てことないようにクラウドは言うけれど、私はその言葉で緊張し始めてしまった。
「挨拶・・・するんだよね?」
どうしよう・・・。
この前のお城で働く人達にした挨拶とは規模が違う。
未だにこの国について良く知らないが、招待客がいる前で正式にクラウドの婚約者として挨拶するんだ。
粗相があってはクラウドに恥をかかせてしまう事になる。
「挨拶と言っても簡単なもので良い。エリーゼが異世界の者であるという事は招待客も知っている」
「でも・・・」
「この前言っただろう?俺は周りが何と言おうと気にしないと」
確かにクラウドはそう言ってくれたけど、でも国王の婚約者が教養もないただの一般人なんて周りがどう思うか。
お城の人達は幸いにも私達の事を認めてくれているようだが、招待客の人達はどう思うか、それを私は心配しているのだ。
勿論、表立って私を批判する事はないだろうけど、こんな女がクラウドの運命の相手だったなんてとがっかりされるのは避けたい。
クラウドが国王となるには運命の相手を見つけなければならない。
それが教養のあるしっかりとしたお嬢様じゃなく、一般人で更に異世界から来た得体のしれない人間だなんて・・・招待客の人はどう思うのかしら・・・。
私の胸の中で言いようのない不安が渦巻いた。
何も問題なく、パーティーが終われば良いけれど・・・。
私のこの不安は私にとって良くない形で的中する事となる。