心の恋愛事情
クリスマスイヴ。
私の15歳の誕生日。


その日も私と祐はいつもの生活をした。
別にデートをするわけでもなく、夕方になったらスイミングの練習に行く。
そして一緒に帰る。
私は別に不満でもなんでもなかった。






祐からのプレゼントが楽しみだった。







分かれ道に着いたとき、自然と祐と私は自転車を止めた。


「はい、コレ」


祐は鞄の中から袋を取り出し、私に差し出した。

アクセにしては袋が大きすぎた。




「ありがと。んじゃ私からもクリスマスプレゼント〜」

「お、さんきゅ」


私も鞄から袋を取り出す。
中身は手作りのお菓子だ。
祐は私の作ったお菓子が好きだった。
正直お金がかからないのが嬉しかった。


「あ、クッキー?」

「やっぱ匂いでバレるか…」



まぁこれでもかってくらいクッキーの香りが漂ってますからね…


「やったね。さんきゅ♪」



こんな小さなことで、ここまで喜んでもらえることが嬉しかった。










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