心の恋愛事情
年が明けると、完璧“受験モード”だった。
家にいると勉強をしなければならない気がして息がつまりそうだった。
別に親が勉強しろ、と言ってくるわけではない。
私はちょくちょく息抜きに外へ出かけていた。
特にこれといってアテがあるわけでもないが、ぶらぶらと自転車をこぐ。
そうしている時間は受験という現実から離れられた。
そこまで受験勉強は苦じゃなかったが、息抜きはしたかった。
その日も1時間ほど外で時間を潰し家に帰った―――
さて勉強を再開しようと思い机に向かう。
問題集を開き、ペンを握って…ふと違和感を感じた。
何かが足りない。
何が?
―――指輪だ!!
いつも右手の薬指にはめていた指輪がない。
確かに出かける前はつけていた。
どこかで落としたのだろうか?
そういえば自転車をこいでいる時に、何か金属が落ちるような音がした気がする。
…もしかしてアレだったのだろうか…
でもどこでその音がしたのか覚えていない。
さっき走ったところを全部探すのは無理だろう。
…諦めるしかなかった。
家にいると勉強をしなければならない気がして息がつまりそうだった。
別に親が勉強しろ、と言ってくるわけではない。
私はちょくちょく息抜きに外へ出かけていた。
特にこれといってアテがあるわけでもないが、ぶらぶらと自転車をこぐ。
そうしている時間は受験という現実から離れられた。
そこまで受験勉強は苦じゃなかったが、息抜きはしたかった。
その日も1時間ほど外で時間を潰し家に帰った―――
さて勉強を再開しようと思い机に向かう。
問題集を開き、ペンを握って…ふと違和感を感じた。
何かが足りない。
何が?
―――指輪だ!!
いつも右手の薬指にはめていた指輪がない。
確かに出かける前はつけていた。
どこかで落としたのだろうか?
そういえば自転車をこいでいる時に、何か金属が落ちるような音がした気がする。
…もしかしてアレだったのだろうか…
でもどこでその音がしたのか覚えていない。
さっき走ったところを全部探すのは無理だろう。
…諦めるしかなかった。