心の恋愛事情

遠距離


4月から新しい生活が始まった。

そしてそれと同時に私と祐の遠恋もスタートした。



新しい学校。
知らない人たちとの寮での集団生活。
そして今まで毎日会っていた祐と会えない“遠恋”という現実。


急激な環境の変化に私は少しまいっていた。


それでも頑張ろうと思えたのは、祐から毎日来るメールがあったからだった。
電話も、3日に1回はかかってきた。
話題はホント他愛もないこと。
会話の初めはいつも“今日はどんな?”だった。




―――メールも電話もいつも祐からだった。




私は自分から連絡するのが極端に怖く、緊急の時意外は電話はおろかメールさえ自分からは送れないタイプだった。
それでも、いつも祐から連絡が来るから私は安心していた。








私は、祐に甘えていたんだ…









それが彼の気持ちを揺るがすことになるなんて私は思いもしなかった。






< 33 / 51 >

この作品をシェア

pagetop