心の恋愛事情
“あのバカ…
いや、プールのほうでイベントがあって。
コーチがお前も呼べって言ってて…俺、お前のアド消したし連絡できねーから淳に頼んだのに…
お前来れるかどうかの連絡”
“あ、そうだったんだ…
何か淳、ゲームが忙しいらしい(苦笑)
イベントって??”
“ゲーム…アイツはそういうやつだよなぁ〜…
あー…メールだと長くなるから電話するわ。番号教えて”
私にかけさせれば早いのでは?と思ったが私は祐に番号を送った。
するとすぐに携帯が鳴った。
「…ハイ」
「あ、俺」
「ん…お久しぶり、です」
「…おう、久しぶり」
久々に祐の声を聞いた。
私は妙に緊張してしまいカタコトになってしまう。
祐の声も少し緊張しているように聞こえた。
でも、祐の声はとても懐かしかった。
私の知っている、優しい祐が電話の向こう側にいた。
この電話が、また私達の運命を狂わすことになるなんて
私は思ってもみなかった...