君に聞いてほしい
「母さん、ただいま。あれ?お客さん?」
「あら、おかえり、龍人。もうそんな時間なのね。」
わぁ、かれこれ1時間話してた。
「あ、お邪魔してます。」
ん?え?
もしかして、あのピアノが弾けるって言ってた要宮さん?
「ちょうど良かったわ!龍人、この子はね、私の親友のお子さんなのよー?たまたま家のむかいに引っ越してきたらしいのよー。運命なのかしら…!」
「もう!花香さんったら!」
「は、花香さん……?ま、まさか、母さんとそんなに仲良くなったの?君。」
「え、あ、はい!お母さんの事もありまして!」
奥様こと花香さんはとてもロマンチストで優しくてフレンドリーな方で、結構仲良くなった。
「か、母さん。名前呼ばれるの「いいのよ。美波ちゃんとは気があったのよー?」
「そ、そう……珍しい事もあるなー…」
「え?そんなに珍しいんですか?」