君に聞いてほしい


中に入るとそこは豪邸。


まぁ、外から見ても豪邸だけど、でも中はそれ以上の迫力がある。


「そこのソファーでお話ししましょう。」



「なんか、すいません。」


「いいのよ!ここの家男しかいないからむさっくるしいのよね!だから、ちょうど女性の方とお話ししたかったのよ。…それより!お名前。なんというのかしら。」


「あ、えーと、咲花 美波です。」


「あら、咲花って!もしかして、加奈ちゃんのとこの娘さん?」


「え!?あ、私の母ご存知なんですか?」


「ええ、私の親友よ。こんなにおっきくなったのね!加奈ちゃんにちょっと似てるわ。」


信じられない。あの、ちょー鬼ババに親友がいたなんて。


「私、一人暮らしなんですが、すごい反対されました。」


「あら、そうよね。こんな可愛い子を一人にさせたくないでしょう。」


と言って奥様は微笑んだ。

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