いい加減、好きって言わせろ
日常
ジリリリリ♪ー
「起きなさーい!!」
ガチャー
布団から手を伸ばしてアラームを止めた
今日から一週間が始まる
時計を見ると、7:40……
「遅刻だぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
髪を手ぐしでほどきながら、制服を着て食パンをムシャムシャとかじった
「なんで起こさないのさ!?」
「何度も起こしたけど起きなかったの!!」
「行ってきまーす‼」
「いってらっしゃい~」
「おはよう、咲水」
いつも迎えに来てくれるのは、親友の園宮 咲水(ソノミヤ サミナ)
私なんかのブスとは違って、スタイル抜群のカワイイ女の子
ショートカットのサバサバした印象を受ける咲水だけど、ニコッと笑った時の美しさにはいつも負ける
「今日さ、実力を試されるっていうテストがあるよ~
琉奈、ダイジョブなの?」
ニヤニヤ、イヤミったらしい顔でみつめてくる
「全然大丈夫じゃないけど、、、ワハハ」
ごまかして笑ってみるけど、効きやしない
「もう~、そんな事言ってるとまた夏休み補習だぞ…」
「咲水は頭良いから良いじゃん
そのうえ美人だなんてサイコー」
ぼそっとつぶやいたのを咲水は聞き逃してはくれなかった
「あのねぇ、あたしゃあんたのこと羨ましくてしょーがないやい!!
可愛くて、いつもホワホワして優しくてそしてモテる」
「何言ってんだか
まぁ、いつもの咲水のお世辞は置いといてテスト……ヤバぁぁイ‼‼‼‼」