いい加減、好きって言わせろ


咲水は余計なことを言ってくれる!


星真くんにトップファンクラブの話を打ち明けたのだ

星真くんには言わないで、と咲水に言っておいたのに

星真くんはすぐに走って女子達のもとに行ったという

「咲水‼‼

なんで言うの!?」

「そりゃ、私だって言いたくなかったよ?

でもあまりにもあんたが最近暗いから心配で……」

咲水はモジモジしながら言った

「そうなんだ」

「ゴメン、今度から気を付ける」

「ううん、こっちこそごめんね
自分では暗いの分かんないんだ」
すると咲水の顔はみるみる間に明るくなった

「それが恋の病なの!!

あんた純粋天然すぎて、ちょっとねぇ…」

「全然、天然なんてそんな!!
それに、暗くなるのが恋の病ならわたしゃ、病人だわ」

こんな私にいつも咲水は真剣にアドバイスをくれるからすごい

「もうっ、琉奈可愛いー♡」

咲水は、ギュッと私を抱きしめた

「咲水、だーいすき♡」

私も咲水を抱きしめた





星真くんがそれを微笑ましく見ていることに私達は気づかなかった
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