いい加減、好きって言わせろ


「石間さん!!」

ひとりで委員会の仕事をしていると、背後から勢いよく声をかけられた


「へ……?」

声をかけてきたのは同じクラスで爽やか系の蘇宮 涼佑(ソミヤ リョウスケ)君

蘇宮君も、結構がつくほどモテる

誰にでも見せる笑顔がすごく可愛い..らしい



「あの…今度一緒に買い物行きませんか?」

「・・・どうして私と?」

さっぱり意味がわからない

喋ったこともない、男の子となぜ買い物に?

「あ、いや、迷惑じゃないなら……の話なんだけど、、、」

「……?」

「あっ、お母さんの誕生日が近くて女心が分かってる石間さんならセンスが良さそうだなと思って……」

お母さん思いの優しい子なんだな~

それにしてもキョロキョロ挙動不審すぎじゃない?


「そうなんだ~

私なんかでよければ、力になれるかわかんないけど…」

一瞬にして、蘇宮君の顔が真っ赤に染まった気がした

「あ、ありがとう」

「うん!

お母さん、蘇宮君のその気持ちだけで喜ぶと思うよ!」

「じゃ、委員会の仕事の途中ごめんね

また明日」


ほんとに爽やかに去っていった



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