いい加減、好きって言わせろ


「ケホッコホッ」


「大丈夫か?」

あまりに咳がひどくて、背中をさすってくれた


「あんまり無理すんなよ」



そう言って、星真くんは呼吸の荒い私の唇をそっとふさいだ







「んっ、うつるからダメッ・・・」


「琉奈の風邪なら何度でも貰ってやる」


押し返したけど、またふさがれる



こんな長いキス初めてで荒い呼吸がいっそう荒くなる



「ゴメン、とまらなかった」


余計に熱が上がるじゃんか!!!


全身が火照ってきて、星真くんの方に倒れ込んだ


「琉奈!?」



「ごめん、力が入んない」



「可愛い……」



「こういう時にまで、お世辞いいから!!!」

「お世辞とかお前ふざけてんの?

可愛ずきて、俺の理性ぶっ飛びそうなんだけど」


「星真くん、冷たくて気持ちぃ」



「熱ありすぎ」

< 47 / 71 >

この作品をシェア

pagetop