いい加減、好きって言わせろ
添い寝~星真side
やっぱりあいつは今日学校に来なかった
昨日、琉奈のお母さんに琉奈を渡してから家に戻ったはいいものの、心配で眠れなかった
「おい、なんかボーってしてるけどまた琉奈ちゃんの事か?」
「あ?
なんだお前か」
「『なんだ』って何だよ!
今日看病行ってやれよ?」
「あったりめぇだろ」
「うぉー!!
星真くんカッコイイ↑」
「うるせぇ、黙れ」
すると、琉奈の親友、園宮 咲水が俺の方に向かって歩いてきた
「これ、琉奈んとこ持っていってくんない?」
「あ、あぁ」
「じゃ、よろしく」
さっぱりしたいいやつだと噂では聞いていた
まぁ、あいつんちに行く口実にはなる
一日中、琉奈のことだけで頭がいっぱいで授業なんか聞いてられなかった
あの時の可愛い顔だけが頭の中をグルグル走り、キスをした時の熱い唇が未だに忘れられない
オレは、かなり重症化している……