いい加減、好きって言わせろ


「あのなぁ、お前らは二年生になったという自覚があるのか……」

二人でしぶしぶ職員室に行くと案の定長ーい長ーいお説教が待ちかまえていた


それだけならいいものの…

「職員室の隣の会議室の掃除をお前ら二人にやってもらう」

「はい?」

「琉奈、さっさとしろ」

「はい!!!!」

ん? いつの間にか呼び捨て……まっいいか



二人きりでホコリっぽい会議室を掃除するなんて.... 男の子免疫のついてない私は心臓バックバク

でも、以外と真面目に掃除するところにはほんの少しかんしんした

「よし、もういいぞ

ありがとな

もう暗いから気を付けて帰れよ」

ふぅー、やっと終わった……


私は、もうヘトヘト

「俺は、バスだけど琉奈は?」

「あっ、私もバスだよ
一緒に帰ってもいいかな?

暗いの怖くて」

「ハハッ、怖いのか
へー

じゃ、バカは1人で帰ればぁー?」

からかったように、みつめてくる

「じゃぁ、もういいもん!!」

フンだ‼ どうせ私なんかただのバカですよーだ!!

ホンットに失礼極まりない悪魔だ


1人でバス停まで歩く

もう、暗い

怖いなぁ……

「おいっ、待てよ」

「星真くん」

「何一人で帰ってんだよ

自分から誘っといてさぁ」

「っ…ゴメン」

言い返そうと思ったが、疲れてその気力さえもなくなっていた

「もしかして怖いとかぁー?」

そう言ってまたからかってくる星真くん

ホントに、ウザイ

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