いい加減、好きって言わせろ

星真くんを探しに行くと、クラス一の美少女、浦名 ののちゃんが星真くんにデートに行こうと誘っていた


胸がキリキリ痛んで涙があふれそうになるのをぐっとこらえる

「星真ぁ、良いじゃない~

あたしたちの仲なんだしぃ」

モテる女子は、あんな声出すんだ

世にいう猫なで声っていうやつ?

「なんだよ、俺好きなヤツいるし」



「えぇ~、嘘ぉ」




星真くん……好きな人いるんだ・・・


キスも私をからかってたんだ……




そんな人だったんだ……




私は、誘わずにそのままその場を立ち去った




────星真くん、私に見せてくれたイタズラっこい無邪気な笑みは嘘だったんですか?
< 54 / 71 >

この作品をシェア

pagetop