いい加減、好きって言わせろ
気持ちの整理
星真くんとしゃべらなくなってから何日かたった
いつの間にか星真くんを目で追ってる自分がいた
星真くんは私としゃべらなくなったことを気にするそぶりも見せず友達と騒いでる
私は少し期待してたのかもしれない
またあの時みたいに、理由を聞いてくれてそれで二人でまた笑い合うことが出来るんじゃないかって
いつも甘いのよね、私って 考えが
そんなはずないじゃない!
好きな人が他にいるんだからさ
本気になっちゃってバッカみたい
窓から見える夕焼けを一人ぼんやり見つめていたその時……
「何やってんの?」
「せ、せ、せせせせ星真くん!!!」
「琉奈さぁー、………………」
……な、に……?
なんか言われる……?
「誕生日いつ?」
「へぇ?」
びっくりしすぎて、マヌケな声が出た
「ん?」
「んっ、ううん?
えっとね、9月13日だよ!」
「そっ、サンキュ
じゃまたな!」
「う、うん」