俺様常務の甘い策略
「部屋は余ってるし、俺の家に泊まればいいから」
言葉遣いは優しいが、この目で言ってる時は命令だ。私の反論は許されない。
突然落ちてきた現実に、私の頭の中は真っ白になった。
それから、藤堂に言われるまま荷物をスーツケースに詰めて、あいつは嫌な顔したけどシャワーを素早く浴びて、新しい服に着替えると、あいつの車で藤堂と一緒に出勤。
うちの社員に二人で出勤してどう見られるかなんて考える余裕もなく、藤堂とは一切しゃべらず無言のまま秘書室に逃げ込んだ。
全然記憶にないけど、私……本当に藤堂としちゃったんだろうか?
二十八にもなるのに、私はそっちの経験は全くない。それなりに知識はあるけど……実際経験するとどうなるんだ?
藤堂は経験ない私をどう思ったんだろう?
凄く気になるけど、あいつにそんな事聞けるはずがない。
考え事をしながら、メールを処理していると、何故か隣の席にいる夏海ちゃんからチャットが入った。
【沙羅先輩、首筋にキスマークついてます‼】
チャットを読んでぎょっとした私は、慌てて机の上の鏡を見る。
言葉遣いは優しいが、この目で言ってる時は命令だ。私の反論は許されない。
突然落ちてきた現実に、私の頭の中は真っ白になった。
それから、藤堂に言われるまま荷物をスーツケースに詰めて、あいつは嫌な顔したけどシャワーを素早く浴びて、新しい服に着替えると、あいつの車で藤堂と一緒に出勤。
うちの社員に二人で出勤してどう見られるかなんて考える余裕もなく、藤堂とは一切しゃべらず無言のまま秘書室に逃げ込んだ。
全然記憶にないけど、私……本当に藤堂としちゃったんだろうか?
二十八にもなるのに、私はそっちの経験は全くない。それなりに知識はあるけど……実際経験するとどうなるんだ?
藤堂は経験ない私をどう思ったんだろう?
凄く気になるけど、あいつにそんな事聞けるはずがない。
考え事をしながら、メールを処理していると、何故か隣の席にいる夏海ちゃんからチャットが入った。
【沙羅先輩、首筋にキスマークついてます‼】
チャットを読んでぎょっとした私は、慌てて机の上の鏡を見る。