俺様常務の甘い策略
「うむむ……」
じいさんがしょんぼり顔になる。
ここまで言えば、しばらく干渉はしないだろう。
「秋月の話はもう終わりです。社長はこれから応接室で熊田造船の社長と会食でしょう?」
「ああ、わかったよ。じじいは邪魔って事だな」
「わかってるじゃないですか」
クスッと笑ってじいさんと一緒に会議室を出ると、俺は真っ直ぐ秘書室に向かう。
ノックをして秘書室のドアを開けると、そこに秋月の姿はなかった。
来客の準備だろうか?
俺に気づいた田中さんが笑顔で声をかけてくる。
「あっ、藤堂さん、何かご用ですか?」
「ちょっと秋月に来週のアダムス石油来訪の件で確認をしたかったんだけど」
俺が秋月の名前を出すと、田中さんは顔をしかめる。
「秋月さんなら一時間前に受付に行ったまま戻って来てません」
「受付って来客?」
じいさんがしょんぼり顔になる。
ここまで言えば、しばらく干渉はしないだろう。
「秋月の話はもう終わりです。社長はこれから応接室で熊田造船の社長と会食でしょう?」
「ああ、わかったよ。じじいは邪魔って事だな」
「わかってるじゃないですか」
クスッと笑ってじいさんと一緒に会議室を出ると、俺は真っ直ぐ秘書室に向かう。
ノックをして秘書室のドアを開けると、そこに秋月の姿はなかった。
来客の準備だろうか?
俺に気づいた田中さんが笑顔で声をかけてくる。
「あっ、藤堂さん、何かご用ですか?」
「ちょっと秋月に来週のアダムス石油来訪の件で確認をしたかったんだけど」
俺が秋月の名前を出すと、田中さんは顔をしかめる。
「秋月さんなら一時間前に受付に行ったまま戻って来てません」
「受付って来客?」