俺様常務の甘い策略
12、俺からの警告 ー 颯介side
「ねえ、藤堂って浴衣の着付け出来る?」
パソコンの電源を落としてデスクの上を片付けていると、秋月がノックをして常務室に入ってきた。
ジェイクから秋月を奪還した後、俺達はすぐに会社に戻りそれぞれの仕事に戻った。もちろん、途中ケーキ屋によって秘書室にケーキを差し入れする気遣いは忘れない。
田中さんには無理を言ったし、ささやかなお礼だ。
午後の予定を全てキャンセルした俺は溜まっていたデスクワークに没頭、秋月の方は慌ただしく社長の来客対応やスケジュールの調整をしていたようだ。
何度か秘書室を覗いたけど、その度に秋月は離席中だった。
ジェイクのお陰で俺と秋月は夜の九時まで残業する羽目になる。
「出来るけど、何で?」
唐突に何だ?と思いながら秋月の顔を見ると、こいつは破顔した。
「ほら、アダムス石油来訪の一日目の夜に屋形船に乗るじゃない?せっかく日本に来るんだし、浴衣着たらスコット氏も喜ぶんじゃないかと思って」
パソコンの電源を落としてデスクの上を片付けていると、秋月がノックをして常務室に入ってきた。
ジェイクから秋月を奪還した後、俺達はすぐに会社に戻りそれぞれの仕事に戻った。もちろん、途中ケーキ屋によって秘書室にケーキを差し入れする気遣いは忘れない。
田中さんには無理を言ったし、ささやかなお礼だ。
午後の予定を全てキャンセルした俺は溜まっていたデスクワークに没頭、秋月の方は慌ただしく社長の来客対応やスケジュールの調整をしていたようだ。
何度か秘書室を覗いたけど、その度に秋月は離席中だった。
ジェイクのお陰で俺と秋月は夜の九時まで残業する羽目になる。
「出来るけど、何で?」
唐突に何だ?と思いながら秋月の顔を見ると、こいつは破顔した。
「ほら、アダムス石油来訪の一日目の夜に屋形船に乗るじゃない?せっかく日本に来るんだし、浴衣着たらスコット氏も喜ぶんじゃないかと思って」