俺様常務の甘い策略
14、無鉄砲な彼女 ー 颯介side
「それで、ゲームに勝って秋月に下の名前で呼ばせてるって?お前って相変わらずえげつねえな。どうせ、ハンデもつけなかったんだろう?」
定時後の常務室。誠司がソファーに腰掛けながら呆れた様子で対面に座っている俺を見る。
海外出張に行っていたこいつは、昨日の夜帰国した。
会社の新体制の話をするために渡辺を呼び出した俺だが、こいつの出張報告が終わると本題に入る前に沙羅の話をした。
「まあね。ハンデつけても、わざと負けても、あいつが怒るのわかってたし」
昨日のエアホッケーの時の沙羅を思い出し、自然と笑みが溢れる。
たかがゲーセンのゲームとは言え、本気でいかないと沙羅は納得しない。だから、本気で相手をしたのだが……俺にとっては実りある良いゲームだった。
ゲームの後、早速沙羅に下の名前で呼ばせた。「颯介」と呼ぶまでに何回もどもって五分はかかったけど。
定時後の常務室。誠司がソファーに腰掛けながら呆れた様子で対面に座っている俺を見る。
海外出張に行っていたこいつは、昨日の夜帰国した。
会社の新体制の話をするために渡辺を呼び出した俺だが、こいつの出張報告が終わると本題に入る前に沙羅の話をした。
「まあね。ハンデつけても、わざと負けても、あいつが怒るのわかってたし」
昨日のエアホッケーの時の沙羅を思い出し、自然と笑みが溢れる。
たかがゲーセンのゲームとは言え、本気でいかないと沙羅は納得しない。だから、本気で相手をしたのだが……俺にとっては実りある良いゲームだった。
ゲームの後、早速沙羅に下の名前で呼ばせた。「颯介」と呼ぶまでに何回もどもって五分はかかったけど。