俺様常務の甘い策略
あの馬鹿!

泥棒を捕まえるって……無茶にも程がある。

ジェイクの時のように簡単に倒せると思っているのだろう。

こういう時の彼女は厄介だ。

正義感むき出しで……自分がいかに危険かという事を自覚していない。

「相手が凶器を持ってたらどうするんだ!」

無鉄砲にも程がある。

どこか安全な場所に彼女を閉じ込めておけたらどんなにいいだろう。

言って素直に従うような女じゃないから好きになったんだが……気持ちは複雑だ。

俺は警察に連絡を入れると、すぐに沙羅のアパートに向かった。
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