俺様常務の甘い策略
……こいつ。一本背負いで宇宙まで投げ飛ばしてやろうか。

こっちは恥ずかしいの我慢して告白したのに……。もう一回って何なのよ!

私はぎゅっと拳を握る。

「嘘だ!絶対聞こえてた!あんたってほんとドSよね」

「でも、そんな俺が好きなんでしょう?」

颯介が私を見てニヤリとする。

「……しっかり聞こえてるじゃない」

性格悪。

私は顔をしかめる。

「これで相思相愛ってわかった訳だし、もう遠慮はしないから」

颯介が妖艶に微笑むと、私の身体がゾクッとした。

うっ……この顔。嫌な予感がする。

「遠慮って……今も全然遠慮してないよね?」

意味がわからないんだけど……。

「今夜は寝かさないから。好きな女抱くのは初めてだし、きっと自分でも止められないって思うんだよね。だから、先に謝っておく」

ん?ちょっと待て……。
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