俺様常務の甘い策略
お盆にグラスを乗せて応接室を出ると、前方をよく見てなかった私は誰かにぶつかった。
その衝撃でお盆に乗せていたグラスがガシャンと音を立てて割れる。
「あっ……」
しまった。やってしまった。来客が怪我をしたら大変だ。
「すみません‼大丈夫ですか?」
私は慌てて顔を上げて謝るが、その顔は見覚えのある顔で……。
このメガネ……。
「和久井さん?」
私は職業柄一度挨拶した人の顔は忘れない。
間違いない。颯介と再会した婚活パーティーで名刺をくれた和久井製薬の三男。
「あっ……秋月……沙羅さん?そうか……風間物産で秘書をしてるって言ってましたよね」
和久井さんが柔らかな笑みを浮かべる。
その衝撃でお盆に乗せていたグラスがガシャンと音を立てて割れる。
「あっ……」
しまった。やってしまった。来客が怪我をしたら大変だ。
「すみません‼大丈夫ですか?」
私は慌てて顔を上げて謝るが、その顔は見覚えのある顔で……。
このメガネ……。
「和久井さん?」
私は職業柄一度挨拶した人の顔は忘れない。
間違いない。颯介と再会した婚活パーティーで名刺をくれた和久井製薬の三男。
「あっ……秋月……沙羅さん?そうか……風間物産で秘書をしてるって言ってましたよね」
和久井さんが柔らかな笑みを浮かべる。