俺様常務の甘い策略
首を傾げながら私が近くにいた夏海ちゃんに聞くと、彼女は顔面蒼白で答えた。
「藤堂さんと渡辺さんが乗った飛行機が太平洋上空で消息を絶ったってニュースになってて……今、田中さんが航空会社に電話して搭乗者リストを確認してるんです」
「え?」
颯介の乗った飛行機が消息不明?
夏海ちゃんの言葉に目の前が真っ暗になる。
嘘だよね?
颯介は殺しても絶対死なないような奴よ。消息不明になんかなるはずがない。
今頃は荷物を受け取って……私が手配した車に乗っているはず。
私は颯介の携帯に電話をかけるが、何度かけてもあいつには繋がらない。
多分……通信環境が悪いとこにいるだけ……。
あいつは絶対に生きてる。死ぬわけない。
私……まだ颯介にプロポーズの返事してないんだよ。
だから、帰って来るに決まってる。
「藤堂さんと渡辺さんが乗った飛行機が太平洋上空で消息を絶ったってニュースになってて……今、田中さんが航空会社に電話して搭乗者リストを確認してるんです」
「え?」
颯介の乗った飛行機が消息不明?
夏海ちゃんの言葉に目の前が真っ暗になる。
嘘だよね?
颯介は殺しても絶対死なないような奴よ。消息不明になんかなるはずがない。
今頃は荷物を受け取って……私が手配した車に乗っているはず。
私は颯介の携帯に電話をかけるが、何度かけてもあいつには繋がらない。
多分……通信環境が悪いとこにいるだけ……。
あいつは絶対に生きてる。死ぬわけない。
私……まだ颯介にプロポーズの返事してないんだよ。
だから、帰って来るに決まってる。