俺様常務の甘い策略
「社長、秘書室に入る時はノックして下さいよ」
ちょっと、藤堂、そんな事社長に言うんじゃなくて、言い訳しなさいよ。あっ、でも言い訳なんかしたらかえって怪しいか。
一人で自問自答していると、社長が私達の方を見て意味ありげに微笑んだ。
「ああ、すまないね。二人の邪魔をするつもりはなかったんだ。みんなには内緒にしておくから、安心しなさい。沙羅くん、明日は十時フレックスにするから、頼むよ。じゃあ、ごゆっくり」
ごゆっくり?
……違う‼
やっぱり誤解された!
「社長、待って下さい!そんなんじゃないんです。変な気遣わないで下さい!」
慌てて手を伸ばして社長を呼び止めるが、扉は無常にもバタンと音を立てて閉まる。
立ち上がって社長を追おうとすると、藤堂に手を捕まれた。
ちょっと、藤堂、そんな事社長に言うんじゃなくて、言い訳しなさいよ。あっ、でも言い訳なんかしたらかえって怪しいか。
一人で自問自答していると、社長が私達の方を見て意味ありげに微笑んだ。
「ああ、すまないね。二人の邪魔をするつもりはなかったんだ。みんなには内緒にしておくから、安心しなさい。沙羅くん、明日は十時フレックスにするから、頼むよ。じゃあ、ごゆっくり」
ごゆっくり?
……違う‼
やっぱり誤解された!
「社長、待って下さい!そんなんじゃないんです。変な気遣わないで下さい!」
慌てて手を伸ばして社長を呼び止めるが、扉は無常にもバタンと音を立てて閉まる。
立ち上がって社長を追おうとすると、藤堂に手を捕まれた。