俺様常務の甘い策略
寝室に散乱する秋月の服。

この馬鹿なお嬢さん、どうしてくれようか?

「秋月、これはもうお説教ってレベルじゃないね。お仕置きだよ」

これだけ脱いでもまだ寝苦しそうに上気する秋月を見ながら苦笑する。

染み一つない雪のように綺麗な肌。艶やかな黒髪とのコントラストが美しくて目を逸らそうとしても、やはり目がいってしまう。

普段は色気を感じさせないのに、こうして下着姿になられると十代のガキでもないのにドキッとしてしまう。

「こっちは何もしてないのに、何で自分から脱ぐかな」

下着しか身に付けていない秋月の姿は凄く綺麗で、自分の理性を試されているような気がした。

襲ってくれと誘っているようなものじゃないか。

つくづく呆れる。

秋月が脱ぎ散らかした衣服を広い上げてハンガーにかけると、彼女がいきなり呟いた。

「と、藤堂……水……持って来な……さい」
< 86 / 299 >

この作品をシェア

pagetop