雨空の後にかかる虹

第二章

入学式は退屈だった。

教室に戻ると女子に囲まれてる公生。

｢はぁ…｣とため息が漏れる。


｢またモテモテだね、公生｣

めぐみがそう言うと私はまたため息をついた。

小学生の時も公生は女子から人気があった。

中学の時だってそうだ。

中学の時公生に彼女ができて、私は嫌だと感じた。
公生が遠くに行っちゃうみたいで悲しかった。

私はその時、公生の事恋愛感情で好きなんだと感じた。

でも、伝えることはできない。

だって振られちゃったら今までみたく傍にいれない。

だから今は幼なじみでも隣にいれたらそれでいいんだ。