花いちもんめ
花いちもんめ
「かーってうれしい花いちもんめっ まけーてくやしい花いちもんめっ となりのおばさんちょっと来ておくれっ おじーがいるから行かれないっ あの子がほしいっ あの子じゃわからんっ 相談しましょっ そうしましょっ」
「おーい 美々ーー!」 後ろから私の名前を呼ぶ、聞きなれた、高いようで少し低い、声変わりがまだ完了していない声。
それは幼馴染みの、れむだった。
「はよー 美々」走ってきたのに息切れしてないれむを見て、さすが中学生男子だなぁーと感心する私。
「おはよー!」明るく挨拶するこの子は七海。
れむの後ろからぴょこっと顔を出す。