吹奏楽ライフっっ！

「明日菜ちゃん！？」
咲ちゃんが大声で言った。
「は、はい！」
「三緑中出身だよね？うち、中２の最初に転校しちゃったんだけど･･･覚えてる？」
三緑中、遠いな。
「（シンキングタイム）」
「ほら、おかっぱに眼鏡」　
「あ、さっちゃん！」
おかっぱに眼鏡？今はポニーテールで裸眼に見えるけど・・・？
「明日菜ちゃん変わらないね！」
「さっちゃんが変わりすぎなんだよ」
「向こうの学校でね・・・」
二人は思い出話に花が咲いてしまった。
「柄飼先輩」
魚津君が話しかけてきた。
「本田さんって慣れるとおしゃべりって本当なんですね。」
「僕にもあれくらい話してほしいけどね」
ふーんと、魚津君の冷たい視線を感じた。
「気があるんですか？」
ドキッと、心臓が強く跳ね上がる
「俺はああいうタイプ、苦手です」
「んー？まあ、人それぞれだよね？」
「なんか、裏がありそうじゃないですか。」