冴えない彼をプロデュース!!
―――ガチャ
ふーー…。
「全く、陰口って陰でいうから陰口なんじゃないのかねー。」
個室トイレから出た皐は手を洗いながら
深いため息をついた。
がっつり本人ここに居たんですけど!!
あの子達居たから出るに出れなかったし
流石に自分の陰口言ってる所に
出ていく勇気の無かった自分が
悪いのかもしれないけど!
自分の陰口聞いて普通出ていけないよね!
用を済ませたらすぐに教室戻る予定だったのにー!もー!!
あー、これじゃー授業遅刻かー
もうサボろかなー怒られるのやだし
ハァーァー……。
2度目のため息が皐の口から溢れ出す。