冴えない彼をプロデュース!!





ちょ、ちょ、ちょ!




「さぶ!!」




もう5月終わりで昼間は少し暑いけど!




流石に授業終わるこの時間は少しさぶいよ!




「どーおー!これで目が覚めたでしょ!」




「布団の温もりが消えてサブさで死にそうだよ~」




まるで悪戯が成功した子供のようにエッヘンと誇らしげに言うサトちゃんに




涙目で訴えてみたが




「はいはーい、そんな冗談はさて置き~皐ちゃん今日は部活ちゃーんといくのよー」



軽く私の言葉をあしらうと




剥ぎ取った布団を丁寧にたたんでいく




スルーされた!綺麗にスルーされたッ!涙目で訴えたのに





ちょっと悔しいけど、もういいよ!



ここは私が折れてあげるわ!と



まだ覚め切っていない体をなんとかお越し



ベッドの下にしまっておいた




学年別に色付されている赤いスリッパを



取り出すとベッドふちに腰掛けそれを履いた



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