冴えない彼をプロデュース!!
嘘。本当は好きだから入ったのに
また陰口言われるのが怖いだけ
人と関わるのが怖いだけの、臆病もの
「大丈夫大丈夫!確かあそこ部員は三年が1人と1年が皐ちゃんともう1人男の子の3人しかいないから!」
サトちゃんは私の背を痛いほどバシバシと
叩きながら明るい声で答えてくれた
この明るさと暖かさに安心する。
だから入学してから約2ヶ月しかたって
いないのに保健室の常連になってしまったのだ。
ここにいる時は息苦しくない ホットする
「無理に多くの人と関わらなくていいのよ、人それぞれ好き嫌いや合うあわないもあるのよ。万人に好かれる人なんていないんだから(笑)」
さきほど、背を痛いほど叩いていた手は
今度は優しくさすってくれる
「本当は皐ちゃん、写真とるの好きなんでしょ?」
「え?」
なんでしってるの?
きっと私は心底不思議そうな顔を
していたんだと思う
「だって、皐ちゃん良く寝たふりしてカメラいじってるじゃない(笑)」
「見てるひとはちゃんと見てるのよアナタの事」
「あ、悪さもちゃんとみてるからね(笑)」
サトちゃんがクスクスと笑いながら教えてくれた
「好きな物が一緒なんだもの、きっと部活ではうまく行くわよ 好きな物が一緒ってことは同じ喜びを共有できるってことじゃない?」
好きな物について語り合うって凄く楽しいのよ
あなたはとても素敵な子なんだから
大丈夫
自分の思ってる事を素直に言えばいいのよ
見た目なんて、関係ない
見た目より中身の、ほうが大切なんだから(笑)