冴えない彼をプロデュース!!
サトちゃんにあれだけ言われたら
行かないわけには行かないよね(笑)
「じゃ、今日行ってみるね」
本当は行きたくない怖い
―――でも
「逃げてばかりじゃダメだもんね!」
私だって変わりたい!
こんな自分を変えたい!
「はい、じーゃこれね!」
ズッ、と差し出されたのは
茶色い革製でちょっとまだ2ヶ月しか
使っていないのによれてしまった
入学依頼お世話になっている私の鞄だった。
きっと寝ているあいだに
教室までとって来てくれたんだろう
「ありがとう!サトちゃん!私行ってくるね!やるだけやってみる!」
私はサトちゃんから鞄を受け取ると
走って写真部の活動が行われていると
前に聞いた
第三社会科資料室へと駆け足で向かった