冴えない彼をプロデュース!!


サトちゃんにあれだけ言われたら




行かないわけには行かないよね(笑)





「じゃ、今日行ってみるね」




本当は行きたくない怖い




―――でも




「逃げてばかりじゃダメだもんね!」




私だって変わりたい!




こんな自分を変えたい!




「はい、じーゃこれね!」




ズッ、と差し出されたのは




茶色い革製でちょっとまだ2ヶ月しか



使っていないのによれてしまった



入学依頼お世話になっている私の鞄だった。




きっと寝ているあいだに




教室までとって来てくれたんだろう





「ありがとう!サトちゃん!私行ってくるね!やるだけやってみる!」





私はサトちゃんから鞄を受け取ると




走って写真部の活動が行われていると



前に聞いた




第三社会科資料室へと駆け足で向かった













< 9 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop