わるい子病院
ようこそ、我が医院へ
夜の商店街
もう、どこも閉まってて静かな道を友達の凛と歩いている


「蘭、きてきてこっち♪」

「なんだよ?」

呼ばれたほうへ、向かうとそこには一人のおばあさんが倒れていた。

「見たんだよぉ~、噂のぶつかりババア。」

「で、それがなんだよ?」

わたしは答える。

噂というのは、ある青年が夜中に自転車に乗って帰ってたら、どこからともなく現れたといういたずら好きなおばあさん。

青年は、いきなりあらわれた杖をついたおばあさんにぶつかってしまう。

倒れ込むおばあさんは、
「痛いぃ、痛いぃ、おまえのせいだぁ。のろってやるぅ。」
と泣き叫んだ。

青年は、困り果て救急車を呼ぶことにした。だが、救急車が来ると、ピンっと背筋を伸ばしてスキップして逃げていくんだとか...

「蘭、興味ないの?あんなに有名なのに。」

「まぁね、いたずら好きなおばあさんだなぁって思うくらいだよ、」

それに、うちらこそ、悪いこと散々してきたじゃん。


結局、そのおばあさんは、うわさどおり今日もまた通行人を騙したのだった。




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