妄想ラブレター
「カンこそ飯は? 今日学食行くんだろ? みんな待ってんじゃんかよ」
「またそうやって俺を邪魔者扱いする〜。アキちゃん冷たい〜」
「キモッ! 早く行けよ」
背中を押し、へばりつくように座るカンを引き離す。
「わーったよ! 行くって」
身長の高いカンからすれば机の高さなんて子供と同じ高さなのに、小さくぴょんと跳ねて飛び降りた。
「なぁ……」
「なんだよ」
「マジでツヤコとお前、付き合ってないよな?」
思いがけない発言に……危うく、ミートボールを落っことしそうになった。