妄想ラブレター



間違い無く、気づかないうちに地雷を2、3個踏んだな。でも、どれが地雷だったの?



「なにをって……テスト終わったらスターツスイーツ食べに行くって話だったろ」

「あっ」



思わず漏れた声に反応したアキはあたしをひと睨みした後、小さく溜め息をついてドカッと椅子に座り直した。


ーー完全に忘れてました。



「……ご、ごめん」



いや、忘れてたって言っても約束はちゃんと覚えてたんだよ。


今日がテスト最終日って事と、スターツスイーツを食べに行くのがその最終日だったって事が上手くリンクしてなかったってだけで、どっちも覚えてた。うん、覚えてたのよ。


でもアキは完全にご立腹なご様子……。


だからもっかい謝っとく。



「ごめんね」



茶色い髪をくしゃりと握り締め、泣きぼくろがあたしを責める。


だからごめんて……。



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