妄想ラブレター
「…………は?」
支えてた腕から顔がガクンとずり落ちた。
だって瀬戸くんが急におかしな事言うから。
「なんでそんな発想になんの?!」
「だって2人、仲良いじゃん」
仲良いけども。
「そりゃ友達だし。でもそれとこれとは別でしょ」
「そうなんだ? ずっと付き合ってるんだとばかり思ってた」
そこまで仲良いかなぁ?
うーん、確かに仲は良い。
腐れ縁だし、中学からの友達だし。
気心だって知れてる。
けど、これくらいなら別に普通でしょ?
「……そういう瀬戸くんこそどうなのよ」
「どうって?」
「彼女」
……お?
瀬戸くんは驚くくらい目を見開いて、黙りこんだ。まるで言葉を忘れてしまったみたいに。
ってか、そんなにびっくりする事言った?