妄想ラブレター
「まぁ別にいいけど。ちょっとかっこいいなーって思ってただけだし。どーせ接点の無いあたしの方が勝算無い事はわかってたし」
もりもりポテトを口に含んでは、ファンタでそれを勢い良く流し込む。
「瀬戸くんとあんなに仲良い女子って艶子くらいだし……ってさっきから聞いてる!?」
バシッと乾いた音と共に、ピリピリとする痛みが走る。
「げほっ! げほげほっ!」
まおみに思いっきり背中を叩かれた。
元バレー部でスパイカーの平手はなかなかの威力……おかげで声出たけど。
「聞いてるってば」
「とにかく艶子、頑張んなさいよ。じゃないと瀬戸くんすぐに誰かに取られちゃうかもしれないんだからね!」
なんでそんな話になんのよ。