妄想ラブレター
「別にそんなんじゃないし。普通に友達だし」
「嘘ばっか。そんな事ばっか言ってないで、いい加減彼氏つくんなさいよ」
「そんなの、まおみだっていないじゃん」
「今は、ね。でも艶子の場合、彼氏いた事もないでしょーが」
うぐっ! そっ、それは、そうだけど……。
「早くしないともうすぐ席替えでしょ? また離れちゃうかもしんないじゃん。そしたら今みたいに会話しなくなるかもしれないわよ」
席替え……そうだ。もうすぐ席替えか。もうすぐであの席になって3ヶ月が経っちゃうんだ……。
あたしがぼーっと考え込んでる間にまおみは最後のポテトを食べ終わり、ズズっと音を鳴らして勢い良くファンタを飲み干した。