妄想ラブレター
空想ラブレター
*変化
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秋月艶子さま
僕は今、空に浮かぶ月を見上げています。
今日は満月。
あなたのところからもこの月が見えているのでしょうか。
同じ空を仰いでいるのでしょうか。
僕とあなたに大した接点はありません。
けれどたとえどんなに小さな接点だとしても、それでも僕には小さな希望となって明日への勇気がわいてきます。
同じ空の下、同じ空を見上げている……それすらも繋がりなのだと思い込み、そんなものまでを引き合いに出すほど僕は、あなたが愛おしくて仕方ありません。
同じ時代に生まれたというだけで運命なのだと思ってしまうほど、あなたへの想いは増すばかり。
こんな僕を滑稽だと、あなたは笑うかもしれません。
愚拙な奴だと鼻で笑うかもしれません。
それでも、たとえ笑われたとしても、かまいません。
だって、僕の想いは今も枯れる事なく溢れるばかりなのですから。
少しくらい冷や水をかぶる方がいいのです。
ただ……僕が想う気持ちのたった一ミリ程度でも、あなたが僕を想ってくれますように。
ずっと、好きでした。
瀬戸文章
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