【短編】ツンデレでクールな彼氏
海の水は冷たくて気持ちよかった。
海の家でご飯食べて、
愛恵も肌が日で焼けていた。
パラソルの下で、腰を下ろしたあたし。
隣にいるのは昴。
昴は水着に着替えているが、海に入っていない。
海、嫌いなの?
そんな簡単なことすら、聞けない。
彼女なのにね。
怖いんだ。
どんな態度するかな、とか。
どんな返事がくるかな、とか。
あたしはただ海で楽しそうに遊ぶ、愛恵とたっくんを見ていた。
「チッ……」
昴は軽く舌打ちをして、
パラソルから出て行った。
今の舌打ちは、なに?