【短編】ツンデレでクールな彼氏

海の水は冷たくて気持ちよかった。

海の家でご飯食べて、

愛恵も肌が日で焼けていた。


パラソルの下で、腰を下ろしたあたし。

隣にいるのは昴。

昴は水着に着替えているが、海に入っていない。


海、嫌いなの?


そんな簡単なことすら、聞けない。

彼女なのにね。

怖いんだ。

どんな態度するかな、とか。

どんな返事がくるかな、とか。


あたしはただ海で楽しそうに遊ぶ、愛恵とたっくんを見ていた。


「チッ……」


昴は軽く舌打ちをして、

パラソルから出て行った。


今の舌打ちは、なに?


< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop