7年先も、キミを想って。
「でも東城にいっぱい歩かせちゃったし、ほら東城かかと高いやつ履いてるだろ?だから足痛いと思うし。だから休憩しといてよ。」
んー…確かに足が痛いのは事実だけど……ちょっとだけ城乃さんに甘えてもいっかな。
「じゃあ待っときます。」
「うん、買ったらすぐ行くから」
「はい。…じゃあこのお金でお願いします。」
そう言って私は城乃さんに500円玉を渡した、けど、
「良いよ、俺払うから」
「でもっ…」
「良いって、東城、少しは俺に甘えろって、気使いすぎ。俺も男だし、これくらい女にすんのあたりまえだって。」
「……わかりました、ありがとうございます。」
「おう!じゃあ待っといて」
「はい」
何か、「俺に甘えろ」とか「あたりまえ」とか、すごく嬉しいんだけど、やっぱり悪いな。後で城乃さんに行きたい場所とかあるか聞いてみよっ………ここらでいっか。
「あぁー疲れた。足痛いー……」
久々に高い靴履いてきたから足がやばい。
最初は城乃さんの事少し怖かった。声低いし、背高いし、私が小さいからなのか余計に高く見える。だけど、人は見た目で決めたらダメってことよく分かった。
そんなことを思っていたら、後ろから男の人の声がした。