7年先も、キミを想って。
「昼ぐらい休めよ、たまには息抜きも大事だぞ。あんまり無理すると当日熱でたりしてっ」
大丈夫だってーとか言いながら日和は今読んでる本の話をし始めた。好きな作家らしく、恋愛ものの本で感動ものらしい。
日和がその本のことを熱く話しているのを聞いてると、向こうから誰かが向かってきた。
「日和ちゃーん!もうすぐ練習始まるから集まれって、リーダーが」
その人は日和と同じ合唱部の子で、藤宮香穂(フジミヤカホ)
だった。ついさっき、日和からボーカルの子と聞いたばかりだ。
そう言えば5,6時間目ぶっとうしで学園祭の練習とかするとか聞いたような…
「あっ!すっかり忘れてた、ごめん和人、私行くね!」
そう言って日和は慌ただしくどこかえ行ってしまった