7年先も、キミを想って。

でもいきなり話しかけたら城乃さんも迷惑だろうし、挨拶しても返ってこなかったら嫌だし、2人の時は行けるかもだけど、城乃さんっていつも皆に囲まれてるからな………


「お前ビビリ過ぎなんだって、最初の一歩が大事だって何回も言ってんじゃん。
無視された時はそん時だって、…お前が思う拓斗はそんなやつなのか?」

「違う…けど。」

「なら大丈夫。日和ならいける、な?」



私が想う城乃さんは、優しくて、いつも笑顔で、礼儀正しくて、言い出したら止まらないくらいある。

無視なんて絶対しない人。


「頑張ってみる。」

「おう」


頑張れ!って言いながら和人は私の頭をクシャクシャってしてきた。

もう!髪がクシャクシャになるじゃん!


「もう、やめてって髪がクシャクシャになるから。」

「良いじゃん、可愛いんだからさっ」

「ばっ、ばーか」


可愛いとか急に言うなっつーの、


「お、拓斗来たぞ」


そう和人が窓の外を見ながら言った


「!?」

「お前焦りすぎ」


今日話さなきゃ駄目なのかな?でも今日話さなきゃ絶対これからも話さないよね………あぁもう!知らない!こうゆう時は本を読もう。こうゆう時のための本だ。


「………………現実逃避笑。」


…………無視。

「・・・。」



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