7年先も、キミを想って。


「日和って拓斗のことになると絶対断らないよね〜」

「べっ、別に城乃君だからって訳じゃないからね!?」

「ハイハイわかりました、日和ってほんとに鈍感だよなぁ」

「え?」

と聞き返すと、なんでもないですーっと言われてしまった

そいて誰かの声で、準備が再開した。

色々準備をしていると、開会式のアナウンスがなり、皆で体育館へ向かい、長い長い校長の話を聞かされた。



数十分後、校長の話は終わり、学園祭が始まった。

私達はメイド服に着替え、後はお客さんを待つだけだった。……けど、私の準備はまだだった…


「はいもう1回!」

「いいいいらっしゃいませっっご主人様!」

「いは1回だけ!はい、もう1回!」

このやり取りを準備の時から何度も何度も繰り返している。

こんな事言えるわけ無いじゃん!これを城乃君の前でって考えただけでもう………

「こら、綾!もういいんじゃないか?東城も頑張ってるんだしさ」

「綾もー無理です!お客さん来たらちゃんとするから!!」

そう顔の前で手をあわせながら言ったら、わかったわかったと許してくれた

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